自動車税を払っていないと売却できない

はい、できません。買取のときに業者から「自動車税納税証明書」の提出を求められます。

この「自動車税納税証明書」がないと、買取業者が他の人に売却するときに名義変更ができないのです。そのため自動車を売却するときは、必ず自動車税の納税は済ませておきましょう。

万が一、自動車税未納のままで自動車を売却しようとすると、断られるか、あるいは自動車を売却する金額で精算するということになります。

自動車の売却価格で精算する場合、買取業者から「この人は自動車税も払えないほどお金がないのか」と思われかねません。こういうことは買取交渉のときに車を売りたい人に決して有利には働きません。高く車を買い取ってもらうためにも、自動車税は納税しておいたほうがいいです。

ついでに、自動車税の支払いを怠った場合のデメリットについて、少し詳しく述べておきましょう。

まず、自動車税が未納のままだと、車検を受けることができません。車検が切れた車を運転すると減点や罰金の対象になりますので、自動車税を支払い期限までに支払うほうがよほど安上がりになります。

自動車税の支払期限は5月中ですが、支払い期限を過ぎると、納めるべき税金に対して延滞税がかかってきます。

この延滞税を計算するときの利率が延滞税率で、年率14.6%です。

定期預金の利率が0.01%という時代に、ものすごく高い利率ですね。

支払期限を過ぎても支払わないでいると、「督促状」が送付されてきて、「届いてから、税金を10日以内に完納されない場合は財産を差し押さえます」と書かれています。

すぐには差し押さえというようなことはないようですが、それでも払わないでいると本当に差し押さえられますので、できるだけすぐに支払ってしまいましょう。

自動車税の税額は2リッター超2.5リッター以下の自家用車でも4万5千円と高額です。

車を持っている人は納税を考えて家計をやりくりしているでしょうが、中には支払えないという場合があるかもしれません。

自動車税事務所では相談すれば分割払いに応じてもらえる場合もあるようですので、分割払いを希望する方は相談してみましょう。

くれぐれも滞納はしないように。

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